恋人との性行為に関する悩みは、誰にも言えず、一人で抱え込んでしまいがちですよね。
「どうして相手は興味を示さないんだろう?」「無理に求めているようで罪悪感がある…」「同意がない性行為はどうすればいい?」など、多くの若者が似た悩みを抱えています。
このような悩みを持つことは決して珍しいことではありません。この記事では、無理をせず、お互いを尊重し合う方法や、性行為に伴うリスク、さらに信頼できる相談窓口まで、解決策をわかりやすく紹介します。少しでも心が軽くなるよう、あなたの力になれれば幸いです。
恋人との性行為の悩み:今すぐ知るべき解決策
性行為の同意とは?
性行為において最も大切なことは、「同意」です。
お互いに「大丈夫」「したい」という気持ちが一致して初めて、健全な性行為が成立します。
無理やりに同意させたり、嫌な気持ちを持ちながら行う性行為は、お互いにストレスになります。
特に、性行為は2人の関係を深めるための手段の一つに過ぎないということを頭に入れておきましょう。
「愛情を確かめる(伝える)手段だから」という理由で性行為を強要していませんか?もしくは、本当は嫌なのに無理して受け入れていませんか?
コミュニケーションや他の方法で愛情を確認し合うことも可能です。
性行為を行わずにうまくいっているカップルや夫婦も存在します。
大事なのは、お互いの気持ちを尊重し、無理をせず、理解し合うことです。
恋人が性行為に興味を示さない理由とその対処法
恋人が性行為に興味を示さないことに悩む人も多いですが、その原因は様々です。
たとえば、仕事や学業のストレス、体調の問題、精神的な疲れが理由であることもあります。
また、アセクシャル(ノンセクシャル)といったセクシャリティを持っている場合も考えられます。
アセクシャルとは?
性別を問わず、他者に性的に惹かれないセクシャリティのこと。
このようなときは、感情的になって相手を責めるのではなく、「何か事情があるのかな?」と一度冷静に考えてみましょう。
その上で、相手と話し合いの場を持つことが大切です。
特にセクシャリティの話は聞きづらい・話しづらい話題であるかもしれませんが、知らないままでいるとどちらも無理をすることになります。
恋人と性行為をしたいという思いは決して悪ではありません。
どちらも傷つくような結果になる前にきちんと話し合いの場を設けましょう。
身体関係がない恋人関係も大切にするためのコミュニケーション術
恋人同士でも、必ずしも性行為が必要というわけではありません。
お互いの信頼関係や感情の繋がりを深めるためのコミュニケーションは、他にもたくさんあります。
たとえば、趣味を共有することや、新たなチャレンジをすること、家事など共同作業を行うことも、関係を深めるための手段です。
性行為に注目しすぎず、お互いを尊重し、理解し合う関係を築くことで、恋人同士の絆はさらに強くなります。
とはいえ、恋人に性的に惹かれる気持ちはおかしなものではありません。
パートナーと性の悩みを話し合うときのコツは、
・きちんと時間をとって真剣に
・まずは自分の気持ちを正直に
の2つです。
・きちんと時間をとって真剣に
気恥ずかしさから、話の流れでさりげなく、としたくなるかもしれませんが、それでは相手も本音を話しづらいでしょう。
大事な話がしたいことを伝え、きちんと時間をとって落ち着いた環境で話し合いましょう。
・まずは自分の気持ちを正直に
話し合おうとする際に、最初にパートナーに「どう思ってる?」と聞くと、パートナーは話しづらく感じてしまいます。
まずは自分から、気持ちを正直に話しましょう。
「私はもう少し回数を増やしたいんだけど、君はどう思う?」というように聞くと、相手も話しやすくなります。
性行為に伴うリスクと性病について知ろう
性行為に伴う性病について心配している・悩んでいるという人も多いかもしれません。
ここでは性病(性感染症)についての簡単な知識と悩みの解決の一助となる方法を紹介します。
性感染症の基礎知識
性行為に伴うリスクとして代表的なのが性感染症ですね。
最近梅毒の感染者数が増加しているというニュースから心配になった人もいるのではないでしょうか。
性感染症は主に、粘膜同士の濃厚接触(性行為やオーラルセックス・キスなど)で感染します。
主な性感染症は
・梅毒
・クラミジア
・性器ヘルペス
・尖圭コンジローマ
・淋病
・HIV・AIDS
などです。
腫れなどの症状が出て気付くこともありますが、症状が出ず、知らず知らずのうちに感染を広げてしまうこともあります。
性病の早期発見の重要性
性感染症はコンドームを使用することである程度予防できると言われています。
性行為の際はもちろん、オーラルセックスの際にもコンドームの使用が推奨されています。
しかしコンドームをつけていても完全に防げるわけではありません。
深刻な症状を引き起こす前に、また感染を広げないためにも早期発見が重要になります。
発見には検査が必要で、一般的には医療機関で尿検査や血液検査を行います。
梅毒やHIVは保健所での無料・匿名検査も行われています。
また、民間の検査キットを使って検査するという方法もあります。
心配を解消し安心感を得るためにも、こうした検査を2人揃って定期的に受けることが大切です。
また、検査で感染している疑いがあることが分かったら速やかに病院を受診しましょう。
性に関する悩みを解決するための相談窓口とサポート
性行為について、性病についてなど性の悩みを一人で抱え込むのはとても辛いことです。
周囲に話しにくいと感じるかもしれませんが、実際には多くの若者が同じような悩みを抱えています。
ここでは、性に関する問題を専門に相談できる窓口やサポートを紹介します。
性に関する悩み全般の相談
恋人関係や性の問題について、オンラインカウンセリングサービスによって扱っているところがあります。→匿名相談サービス(ココナラ)
ほとんどが匿名で利用可能で、秘密は厳守されます。
友人や家族に話すより気まずさがなく、より的確なアドバイスをもらうことができます。
電話かチャットかなど自分に合った相談形式・料金体系のものを選んで利用してみることをおすすめします。
また、もやもやの解決にこちらのサイトもおすすめです。
性病に関する相談
性病に関しては、各地の保健所で相談・検査を実施しています。
また、国の感染症相談窓口(電話)もあります。
相談窓口 03-5656-8246
参考サイト(厚生労働省 性感染症ページ)
自治体によっては専門の相談窓口を開設しているところもあるので、お住いの自治体について検索してみてください。
性行為の強要について
相談窓口の紹介と合わせて、性行為の強要についても紹介します。
もし恋人から性行為を強要された場合、それは「性的暴力」にあたり重大な問題です。
「性的暴力」と言われるともしかしたら大げさに感じるかもしれませんが、一般的に「嫌がっているのにキスをされた」ことも性的暴力と定義されます。
恋人間であっても同様です。
強要された側が男性であっても女性であっても、また相手の性別も関係ありません。
これらは、デートDVとも呼ばれます。
「最初は嫌がっていたけど、最終的に相手も喜んでいた」は、加害者側の言い訳です。
強要した事実に変わりはありません。
また、性行為の前に明確に拒否できなかったとしても、以前から性行為を望まないことを相手に伝えていた場合、それは強要にあたる可能性があります。
あなたは強要していませんか?強要されていませんか?
もし心当たりがあった場合、まずは、相手から離れて、安心できる環境に身を置きましょう。
自分でパートナーと話し合いが持てる場合は、しっかりと自分の気持ちを伝えましょう。
そうでない場合は、信頼できる友人や家族に助けを求めるのも有効です。
近しい人に相談しにくい場合は相談窓口もあります。→デートDV110番
あなたは悪くありません。
無理せずに相談することが大切です。
まとめ
恋人との性行為に関する悩みは、誰にでも起こり得るものです。しかし、無理をせず、コミュニケーションを大切にし、適切なサポートや相談窓口を活用することで、問題を解決し、健全で幸せな関係を築くことができます。また、性病に関しても定期的なチェックを行うことで、安心して関係を続けることが可能です。