四国お遍路 車椅子の旅     6月21日


3日目の朝がきた

昨夜のうちに、夜明けの時間を調べて、目覚ましを設定しておいたさ
お天気は。。。曇空。。。  でも、ほんのりと空がピンク色になってきた

時刻は4時45分 もうすぐ日が昇る
ばぁと来たときは、水平線が綺麗に見えていたね
まだ日の昇らないうちからじぃと二人 窓側に座って小声でお喋りしていた

じぃ「もうすぐ日が昇るなぁ〜〜」
ばぁ「ほやのぉ〜 ○○が楽しみにしてたでのぉ」
じぃ「ほやけど、○○はようしてくれる。疲れるやろに・・・」
ばぁ「ほやのぉ ありがたいぃい」

私は 布団のなかで胸が熱くなっていった。
そして、夜明け前、今、目が覚めた様な顔で 3人並んで朝日を拝んだね

今、あの時と同じお日様が昇るよ
同じ海に 同じ所に 同じように日が昇る・・・

ただ、違うのは、ここにばぁが居ない

カメラを構え、窓辺に座り、じっと海を見ていた
じぃも 姉も起きてきて 一緒に並んだ


空と海がオレンジ色に染まる
じぃが、ぽつり と
「ばぁよ〜〜 お日様が昇ったよ。
今日もお天気やなぁ、また頑張って歩くよ〜」  と、
ばぁの写真を朝日に向けた

うんうん 今日も花丸快晴♪ 良かったねぇ
さて、今日の血圧は? 139−91  下が高めだけど まぁいいかな?

今日の朝ご飯も美味しく頂きました♪

じぃも元気元気♪  でも〜 トマトは食べませんからぁ〜〜(笑)
治り惜しいけど、宿の前で記念撮影して、
さぁ出発だよ! 今日はちょいとハードスケジュールだよぉ


車は今日も海岸沿いを快適に走ります。
今日の波は穏やかだわ  以前来たときは 凄い波だったよねぇ
なんせ台風の後だったから。 そして、この後私はばぁらと別れて帰宅した。
仕事があったから、仕方なかったのよ。
でも、ばぁ 私の乗った電車が見えなくなっても ずっと別れを惜しんで泣いていたらしい。 駅でもずっと目を真っ赤にしてたよね
私も 電車の中で泣いてしまった。

別にこれが今生の別れではないのに・・・ そう、別れではない。 と
そう信じて別れた。
でも、ばぁの体はいつどうなっても可笑しくない体だったから
毎日毎日が これで最後かも、 って思ったんだよね

思えば、じぃも大変だったろうね。ばぁの車椅子を積んで、二人で回ったのだから


そんなことを色々思い出しながら 車は次のお寺に到着です

第5番  大善寺

ここは ちょいと山の上にあって、長い階段を登らなければいけない
でも、最近ここに、手動式のケーブルカーが出来た
大善会館内4階から本堂まで、自分でボタンを押して、動かすんだよぉ
でも、車椅子は乗れるのかな? 私が先に見に行きました。
まず、エレベーターで4階へ、そこから外へ通じてました。
はいはい、乗れそうですよ!  では参りましょう〜〜♪

段差が少しあるけど、まずじぃから乗ります。そして姉、車椅子
最後に・・・私! ん〜〜〜 きついけど少しの辛抱だぁ
自分でドアを閉めて、ロックして、登りのスイッチ オン!

動き出したぁぁ!! おおおおおお! 凄い凄い! 上がっていきますよ

ほんの数分ですが、これがあるのと無いのとでは全然違うね
とてもとても助かります。
運賃は往復一人300円  3人で 900円ですね

でも、誰にどこで払うの?
はい、到着です。車椅子下ろして、じぃを座らせます。
雨でなくて本当に良かったわ。こんな所で雨なんて、大変だよぉお

横には遍路用の階段がありました。
かなり、そうとう急ですよぉ!私でも大変かも。
ここのお寺の方は よくぞ考えてくれましたわ 感謝です。


で?誰にこのお代を払うの?お寺の本堂に居るのかなぁ
じぃを押しながら 本堂へ。
何やら横で 作業している男の方が。 暑い中ご苦労様です。

私は本堂で声の限りによばったわよ  すみませ〜〜〜ん! って
でも、誰も出てこない。  横に回ってよばったけど? でも、返事がない

オイオイ どうすればいいの??? ただ乗りなんてできないし
ココに置いておけばいいのかなぁ〜〜  でもなぁ〜〜
と思いつつ? はい、あの人に聞きましたよ  作業中の方に

出来たてのお社の柱にニスを塗っていたのね
で、「すみません、ココの方はどちらでしょうか?料金を払いたいのですが」
と聞いたのね。 そしたら なにやらボソボソと、 まってぇな とか言ってた?


ん〜〜お仕事してるしねぇ 邪魔しちゃダメだよね。
もう一度本堂で声をかけてみようかなぁ  と
再度大きな声で 「すみませ〜〜〜ん!!」って  そしたらららら
「だから、まってぇな言うてるやろなぁ!」って 後ろから声が!

あららららら   あのお仕事してた人が?お寺の住職様!
これはこれは失礼しちゃいましたぁぁぁ  私はてっきり宮大工さんかと。

気を悪くされちゃったかしら。。。。  どうしよう〜〜〜

でもでも、全然でした。口は少しぶっきらぼうでしたが優しい方でした(^^)
写真も 「3人で撮してやるわぁ〜並びぃ 」 と、言ってくださって
お寺の説明や、この下の方の呆け封じ観音様の事や 色々話して頂きました

階段の途中なので、じぃは行けないけど、私と姉で、お参りお参り・・・・( ̄人 ̄)
ぼけるのは大変だけどぉ 娘には世話かけたくないけどぉ
どうか、笑顔で すごせますように〜♪ って

しっかりお参りして さてまたあのケーブルカーに乗って降りますよ
ちなみに、ココにはこの上にしかトイレがありません。
下には無いようですので、利用するなら上ですまさなければダメですね

でも、私達は、ここではしないで ここから20分程離れたところの道の駅へ行きました。

ここのトイレも 良い方ですね。
それに、凄いと思ったのが 公衆電話。
車椅子対応になっているんですよ! 初めて見ましたぁぁ!!
自動ドア式になっていて、自分でボタン押せば開くんです
ドアの下部分も ステップとかが邪魔にならないよう解放になっています


今の世の中 携帯電話社会だけど、
でも、使いこなせない高齢者も多いですよね。
じぃの様に・・・  持っていても使えない(^^;)
やっぱ こういうのが無いと 不便ですよねぇ

しかし、今日も暑いです。
水分補給しなければ! お茶飲まなきゃね! じぃの大好きなお茶はあるかな?

じぃは 十○茶しかいらないって言うんですよ〜〜
これはばぁも好んで飲んでいたのね。思い出のお茶なのですが
なかなかこれが無い場合がある(汗)
そんな時は オロ○ミンCだ!  元気ハツラツ〜〜!

ホントに、好みの難しいじぃなのです。。。ハハハ


さて、また車は走ります。
川沿いを 次の6番さんへ  車の中はエアコンが効いてるから快適だわぁ

でも、汗をかかないから、結果トイレは近くなるよね
走り出して 早々にまたトイレ休憩
はい、また道の駅です
ここは少し狭いけど、じぃにはこれで充分です

ここには山で採れた山菜や 野菜、花などが売られていました
ここでも飲み物の補給ね     動いたら 飲む!出したら飲む!

ちなみに じぃが車から降りる時は大変なのよ
なんせ首にぶら下げている物が沢山あるから、トイレに行くときはそれら全て取るのね。 
でも、紐関係ばかりなので 絡まって絡まって(汗)
だけど、私達は基本的に助けない。 あくまでも自分でしてもらうから

だって、出来ないわけではないからね
根気よく 出来るまで待ちます。 降りれるまで待ちます。

そんなこんなで はい、次のお寺に到着です

第6番  龍光院

ここのお寺も綺麗に整備されていました。
昔の面影は・・・少しずつ変わっていきますよね
ここも、この本堂の裏まで車が入ります。そこから車椅子で表に回れます

まずは、鐘つき堂で 一突き。
じぃは、ここから歩きましょうね 暑いけど頑張れ〜〜


今日最初の階段登りだよ  お線香もちゃんとあげます
札とお賽銭も入れるために階段は登らなければね



私は背後で見守りです。
次に隣の大師堂にもお参りです。


じぃ、2本の杖をつきつき 頑張って歩いてるよ

でも、本来なら 表側の階段を歩いてこなければいけない
かなりありそうな階段だった
多分 ばぁと来たときは じぃだけでお参りしたのじゃないかなぁ
高いところはいつもばぁは車のなかでお留守番してたって言ってたからね















今日もなんとか歩けています。

でもねぇ 大師堂から戻るとき
さすがに疲れたのか じぃのぼやきが遂に出た!

「おい、車椅子どこや!もってこんかいや!」って

あらあら、じぃ歩くって言ったよねぇ
せっかくお天気良いんだから歩けるよねぇ

フフ(^m^) 別に意地悪してるんじゃないよぉ
少しでも自分でお参りした!って言う気持ちを高めてあげたいからね
ほんの3mほどだよ。頑張れ〜〜




はい、お疲れさまでした。
じゃぁ ボチボチお昼ご飯にしようね

ドライブインで軽くお昼ご飯ですぅ
え? 軽くない??  まぁまぁヾ(^^;)


そして
次のお寺に向かって 車は山奥へ入っていきました。

いつも思うことながら、とても細い山道なのね
車のすれ違いが大変ですよぉお
平日だからのんびり走っていられるのねぇ


お〜〜 海が見えてきましたよ〜〜
高いですねぇ  恐いですねぇぇ  落ちないようにねぇぇえ










第7番  出石寺

ここのお寺は下の本堂までなら 車が裏側に入れます
ここも、本来なら 長い長い階段を登ってこなければいけません

取りあえず、車椅子で行けるところまで来ました。
ここで、ひとまずお参りです。
お店には色とりどりの風車が。。。  みればなんとペットボトル?

上手く切り込みを入れて、風車にし、カラフルな色が塗ってありました

凄いねぇ〜〜 綺麗だねぇ〜〜〜♪


さぁ それじゃ じぃはこの日陰で待っててくださいね

私らは。。。 じぃの代わりに上の階へお参りしてきますよぉお!


じぃの杖と ばぁの杖と お賽銭袋と お線香と
そして、ばぁと姪の写真を首にぶら下げて


いざいざ 登りましょう!



でも、  さすがにきつい。


汗でドロドロ。。。  足はヘロヘロ。。。。

ヒィハァ言いながら到着です。


モゥモゥ君と 鹿君がお出迎えです


頂上からの眺めは最高ですぅう!


凄いねぇ〜♪

ここからまた山の中を降りていくのだけど
このお寺でじぃが待っているとき お遍路仲間とお友達になりました

その方が 同じ所へ行くのに道が解らないから と
一緒に着いていってもいいですかって

はいはい いいですよぉ
旅は道連れ お遍路も道連れ 私達も以前はそうやって助けていただきました

今回はタクシーで ナビ付きの 超ラクチン遍路だけどね

はぐれないように後ろから着いてきてくださいよ
あっその前にこの方達はまず階段を下りなきゃいけないのね

私達は先に下で待っていますね

そして、2台はつながって 山の中を 山の中を・・・山の中を〜〜〜〜

あぁぁぁ  細い〜〜〜〜 横は谷だよぉ
溝にもはまらないようにね!
ナビは?  ん?なんか可笑しいわぁ
道無き道を矢印が走ってますよ!  ブハハハ

なんとかグルグルしながら 車は山を下りて

ようやく街へ戻ってきましたぁ


第8番  十夜ケ橋 永徳寺

ココの本堂は道沿いにあります
まさに町中にあるんですよ

まず本堂にお参りです。 でも、ここからが大変

昔、ここの十夜ケ橋の下で 御大師様が野宿をしたと言われています
その御大師様が ここの橋の下に寝ておられるのですぅ

遍路さん達は 橋を渡るとき 御大師様が目を覚まさぬよう杖は付かずに歩きます
本当にみんな 対を付かずに歩いているのかなぁ  

あまのじゃくウルルは 確かめたくなりました

コッチョリ[壁]_∂)チラ・・・   はいはいはい! 確かに!!
みんなしっかり杖を抱えて、静かに歩いていますよ〜〜
さぁじぃも行こうね  橋は車椅子で渡ります

でも。。。ココからは階段だぁ! しかも急だよ!
例によって私は先に降りて、下で構えておりました! 落ちてこないでねぇぇ!!と

橋の下には 御大師様が赤いお布団をきて寝てらっしゃいました

じぃも私達も 手を合わせて ( ̄人 ̄)ナムナム・・・
すると! 何やら動く物が???

あらぁ〜〜〜 これはこれは! みぃさんではないですか♪ はい、つまり蛇さんですね
にょろにょろと御大師様の後ろから出てきましたよ♪
じぃは感激しちゃって おおぉお〜〜♪ と
だって、みぃさんは神のお使いですからね。しかも実家の守り神さんなんですよ

みんなでしばし、みぃさんを見てました。
すると、ドンドン這ってきて、こちらの屋根に移ろうとしてる?
鎌首を持ち上げて。。。伸びて  伸びて  伸びてぇぇぇ〜〜〜〜

凄いですぅ じぃったら  「頑張れ! もう少しや ほらこい!」 って
姉も自分の干支だから 感慨深げ〜


この後 みぃさんはどこへ行かれるのでしょうねぇ

私達はもう帰りますよ〜
足元にはハトが・・・

その向こうには・・・・向こうには〜〜〜  ウゲゲΣ(・ω・ノ)ノ 
もの凄い数の鯉たちがぁ〜〜

ごめんなさいねぇ  何もあげるものが無いんですぅう
お腹空いているのかな   誰かご飯あげるのかなぁ


帰りは二人がかりでじぃを抱えて。。。
Mさんがおんぶしてあげます!って何回も言ってくれたのだけど
じぃは 「いい、いい、自分で登れるでぇぇ  おおきにの〜 」って

頑張るね! じぃの意気込みは凄いね!

私はそんな3人の後ろで どうか3人一緒に落ちてこないでぇぇぇ! と祈りつつ
構えていましたとも <( ̄ ¨  ̄)> どすこい!


ここの本堂には じぃにとって懐かしい人が居るところとか

でも、その人は やはりもう居ませんでした
仕方ないですよね。




さてさて、今日のお参りはここまでです。
この後、お宿に行きました。
なんと、ここは今回の旅の中で一番高いお宿でした。

でも、バリアフリーに力をいれているとか 特別豪華とか、温泉とかではないんです。


ごく一般的な 少し綺麗な?お宿なのですが
ここいらは 鵜飼いでも有名なんですよね

そのせいかなぁ  観光的には有名?
確かに宿は綺麗で、食事も豪勢でした。
だけど、じぃにはどうかなぁ まず、食事の部屋が別部屋で、
しかもこの部屋にはトイレがついてなかったんです。

これ 凄くじぃには不便なんです。
食事中 必ずトイレに行きたくなるのですが 廊下に出ないとダメで
しかも、豪華な部屋過ぎて、部屋の入り口は砂利引きになっていました

つまり、車椅子は入れないんです

ん〜〜〜〜 最初に車椅子のことは話していたのにねぇ
部屋の移動を言われたときには 思わず唸ってしまいました

見た目の豪華さなんていらないんですけど・・・
寝る部屋には バストイレ付でしたが、高い割に・・・狭かったです


Mさんはここがあまりに高いので遠慮して近くのビジネスホテルへ行きました
宿屋にお願いして紹介していただきました。
でも、今思えば 私達もそこのホテルで良かったかなぁ〜。だってバストイレ付で
ベッドだし、安いし、  ただぁツインしかないからねぇ 別々に部屋になるね

ん〜〜〜それは。。。困るな  まぁしょうがないですね


この日もじぃは トイレに一番近い所に布団を敷いて、
私達はその横へ。
この日もかなり疲れているし トイレも頻繁でした。
じぃ寝る時間なくなるよぉおお ってくらい


私はそんなじぃを見ながら じぃに頼まれたお札の名前書き。
じぃとばぁと姪の住所氏名年齢を 青い札に書いていくんです

最初はじぃも頑張って書いていたけど・・・手が震えてかけなくて
代わりに私が代筆です。
あれ? じぃの書いた分のお札・・・じぃの年齢が一つ少ないよ〜

じぃ 79歳なのにね  78歳って   まぁいいけどね(^^)

今夜も沢山のシップ貼って、明日も元気に起きれるといいね

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